ゆびさきセルフ測定室 検体測定室連携協議会 外部精度管理調査のご案内

外部精度
管理調査 結果報告

第7回 外部精度管理調査 結果報告

総評

「検体測定室に関するガイドライン」に規定されている「年1回以上、外部精度管理調査への参加」へのサポート体制の取り組みとして、第7回外部精度管理調査として実施されました。
本調査による評価結果は、参加施設総数161施設(評価施設159)について目標値からの相対バイアス(%)で行いました。参加施設中 1施設(装置 B)は 試料 1、 試料 2共に機器エラー により 測定 できなかったため、今回の解析・評価には含めませんでした。また、測定実施が大幅に遅れた 1施設(装置 C)については、測定機器の精度管理調査としてデータが不適であると判断し、今回の解析・評価には含めませんでした。
評価した結果、試料1および試料2ともに評価基準の±6 % 以内を満たした施設が144施設であり、評価施設全体(159施設)の90%となりました。試料別では試料1は92%、試料2は96%が評価基準を満たしており、全体として良好な結果であると言えます。装置Cでは 試料1に低値傾向が見られ、評価基準を満たさなかった施設が 15 施設中 7 施設あった。試料 1 は装置Cのメーカー測定においても値が低く出る傾向が見られており、試料特性による影響を受けたものと考えられます。
評価基準を満たさなかった施設においては、試験試料の測定手順を確認し遵守し、当該測定装置メーカーの協力を得るなどして測定の信頼性を確保することが必要です。
外部精度管理調査は、3つのポイントがあり、1.自施設の測定が正確な値に対してどの程度隔たりがあるかを確認すること、2.測定している施設の中で自施設の位置を把握すること、3.許容範囲を満たさない場合の対応が大切です。
本調査に参加して精度管理の重要性についての理解を深めて頂いたと思います。これからも当協議会では外部精度管理調査を継続的に実施いたします。外部精度管理調査へ積極的にご参加を頂き、利用者の皆さまへの信頼性の高い測定値の提供にお役立て頂ければ幸いです。

執行委員長 矢作 直也 (筑波大学内分泌代謝・糖尿病内科准教授)