ゆびさきセルフ測定室 検体測定室連携協議会 外部精度管理調査のご案内

外部精度
管理調査 結果報告

第5回 外部精度管理調査 結果報告

総評

「検体測定室に関するガイドライン」に規定されている「年1回以上、外部精度管理調査への参加」へのサポート体制の取り組みとして、第5回外部精度管理調査として実施されました。
本調査による評価結果は、参加施設総数154施設(評価施設153)について目標値からの相対バイアス(%)で行った。測定実施が大幅に遅れた1施設(装置A)については、測定機器の精度管理調査としてデータが不適であると判断し、今回の解析・評価には含めなかった。
評価した結果、試料1および試料2の2濃度とも評価基準の±6 %以内を満たした施設が125施設であり、評価施設全体の82%でした。これは、評価施設が100施設を超えた過去2回と比べると平均的な結果です。
評価基準範囲内に多くの施設が入ることが、測定値の収束を目指す上で最良の結果であり十分とは言えないが、一方で82施設であった第1回と比して、2倍近くに施設数が増加した本調査において、80%を超える施設が評価基準を満たしたことは、本精度管理調査の効果であるといえます。
評価基準を満たさなかった施設においては、試験試料の測定手順を確認し遵守し、当該測定装置メーカーの協力を得るなどして測定の信頼性を確保することが必要です。
外部精度管理調査は、3つのポイントがあり、1.自施設の測定が正確な値に対してどの程度隔たりがあるかを確認すること、2.測定している施設の中で自施設の位置を把握すること、3.許容範囲を満たさない場合の対応が大切です。
本調査に参加して精度管理の重要性についての理解を深めて頂いたと思います。これからも当協議会では外部精度管理調査を継続的に実施いたします。外部精度管理調査へ積極的にご参加を頂き、利用者の皆さまへの信頼性の高い測定値の提供にお役立て頂ければ幸いです。

執行委員長 矢作 直也 (筑波大学内分泌代謝・糖尿病内科准教授)