ゆびさきセルフ測定室 検体測定室連携協議会 外部精度管理調査のご案内

外部精度
管理調査 結果報告

第4回 外部精度管理調査 結果報告

総評

「検体測定室に関するガイドライン」に規定されている「年1回以上、外部精度管理調査への参加」へのサポート体制の取り組みとして、第4回外部精度管理調査として実施されました。本調査による評価結果は、参加施設総数125 施設(評価施設125)について目標値からの相対バイアス(%)で評価した結果、試料1 および試料2 の2 濃度とも評価基準の±6 %以内を満たした施設が93 施設であり、参加施設全体の74.4 %であった。これは、過去3 回に比べると約20 %低い結果であった。この理由としては、試料1 について装置B では全体的に目標値に対して高い測定値であり、結果として装置B の施設のうち評価基準を満たさなかった施設が約30 %あったためである。一方、装置A については全体的に目標値に対して低い測定値であった。
評価基準を満たさなかった施設においては、試験試料の測定手順を確認し遵守することが必要である。また、当該測定装置メーカーの協力を得るなどして測定の信頼性を確保することが必要である。
外部精度管理調査は、3つのポイントがあり、1.自施設の測定が正確な値に対してどの程度隔たりがあるかを確認すること、2.測定している施設の中で自施設の位置を把握すること、3.許容範囲を満たさない場合の対応が大切です。
本調査に参加して精度管理の重要性についての理解を深めて頂いたと思います。今後、当協議会では外部精度管理調査を継続的に実施いたします。積極的に外部精度管理調査へ参加を頂き、利用者の皆さまへの信頼性の高い測定値の提供にお役立て頂ければ幸いです。

執行委員長 矢作 直也 (筑波大学内分泌代謝・糖尿病内科准教授)